アジア怪食紀行 小泉武夫

著者は食の冒険家の異名をとる発酵学の権威・小泉武夫。笑いあり涙なしの爆笑珍道中を繰り広げながらアジア各地の奇食の数々をレポートする。2001年単行本刊行。文庫もあり。

目次は次の通り。

ラオス
1.石ガメの蒸し焼きと大ネズミの燻製
2.蛹(さなぎ)の粉の蒸しパンとモッ・カイ・パ
3.ナマズの香り蒸しとカイ・ルゥク
4.山岳民族のメコンウィスキー

ベトナム
1.雷魚のカレー炒めとイエトカゲの生春巻き
2.ナスの仔豚脳みそ詰め
3.ニョク・マムと淡水魚の刺身
4.泥ガメの串焼きとメコンウィスキー

韓国
1.木浦(モッポ)のホンオで涙に咽(むせ)ぶ

モンゴル
1.羊肉の塩茹でと血の腸詰
2.草の海の乳の酒

ウイグル
1.羊のハンバーガー
2.焙り肉シシカバブと白酒(パイチュウ)
3.内陸最奥地の魚と乾燥蛇
4.砂トカゲの姿焼き
5.天然塩と羊のナーン挟み
6.オアシスが育んだぶどう

ミャンマー
1.激辛ナマズと淡水魚の串刺しカニ味噌だれ
2.食べる発酵茶と淡水魚の塩引き
3.浮島で食べたタウナギのクギ揚げ
4.カエルの空揚げ、雑魚の魚醤そして炒り蛹(さなぎ)
5.薬材売りから買った熊の肝(きも)
6.万能調味料ガピとトンガラシソース

中国
1.血豆腐の百菜包み蒸しとスタミナ団子
2.竹虫の蛹老麺と竹酒
3.蛇の炒めものと蛇酒
4.偉大な中国の五大食思想

本書のみどころは、もちろん奇食グルメの数々もそうなのだが、何といっても著者・小泉武夫のその特異なキャラクターだろう。珍しい料理や食べ物と出会うたびに狂喜乱舞し、そのためならどんな辺境にも赴く。そんな面白キャラは言葉を軽く越えて現地の人たちと心を通わし、ともに酒を飲み、歌い、踊る。漫談のような語り口だが、そんなことしなくても十分爆笑ものの珍道中っぷりである。あんまり楽しく読めるので、普段はゲテモノとして敬遠してしまいそうな奇食もなんだか身近に思え、目の前にあれば口にしてしまいそうだ。数ある旅行グルメ本において、名作中の名作と言えるだろう。

アジア怪食紀行
アジア怪食紀行
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小泉 武夫
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