インドは今日も雨だった 蔵前仁一

バックパッカー系の旅行誌「旅行人」の編集長である蔵前仁一のインド旅行記&エッセイ。
著書「ゴーゴー・インド」でも知られるようにインドへの貧乏旅行の豊富な経験をもつ著者が、ダラムサラ方面やキナウル地方といったインド北部を周遊。
さらにネパール・カトマンズへのスケッチ旅行と、世界一汚いと言われるカルカッタ・サダルストリートについてのエッセイも収録されている。

バックパッカー的な長期旅行をしているときの楽しみの一つとして、ゲストハウスなどで出会うパッカー達との情報交換があるだろう。
交通や気候などの実際的な情報収集はもちろんだが、それ以上にお互いの旅について聞いたり話したりするのはこの上もなく楽しい。
そうやって得た情報をもとに当初の旅程を変更するなんていうのはよくある話だ。
そもそも最初からそれをあてにして旅程を計画しない人だっているんだから。

何が言いたいかというと、本書を読んでそういった楽しさを感じたのだ。
決してきれいじゃないゲストハウスのロビーですごく面白い旅の話を聞いているようだった。
しかも相手は旅の達人。実際に役に立つ情報もあり、その上、味のあるスケッチも見せてくれるんだから、こんなに楽しいことはない。
それともう一点特筆したいのは、くだけた感じの文章であるにも関わらず、全体を通して土地や文化、人に対して深い尊敬が感じられることだ。
そういう意味でもバックパッカー達の心をぐっとつかむに違いない。

こういう面白い本に出会うと、心の底から旅に出たくなる。
本書を読めばきっと誰もが「あぁインドに行きたい」と思うはずだ。

そして、、、旅先で著者の蔵前仁一にばったり出会いそうな気がするのは僕だけだろうか。

インドは今日も雨だった (講談社文庫)
蔵前 仁一
講談社
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おすすめ度の平均: 4.0

4 面白かった
5 気軽に旅気分
4 インド北部への旅
4 インドへの愛情が伝わってきます
4 インド本の元祖

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