神に頼って走れ! 高野 秀行

Posted 11月 23rd, 2009 by kzmr and filed in 高野秀行

辺境作家・高野秀行の東京から沖縄までの約2ヶ月に渡る自転車旅行記。
わけあっての神仏に祈りながらの旅。それらに対する見解はもちろん、
辺境の第一人者である著者が道々で出会う光景や人々の描写が面白い。

そもそもどうして神仏に祈りながら自転車旅行してるのか?
『怪魚ウモッカ格闘記』を読むと分かるのだが、
徐々に明かされ、予備知識がなくても問題ない。
これまで高野の著作に触れたことがない人でも、
独特の言い回しやユーモアに引き込まれるだろうし、
自転車旅行記としても秀逸だと思う。

長期間に渡る自転車旅行記と言えば、汗臭いというか男臭いというか、
艱難辛苦の末に感動的なゴール!といったスポ根的な要素が少なからず
含まれているような気がするが、本書にはそういう脚色はない。
ただ面白く、終始くすくす笑いながら読み進めることになるだろう。

高野秀行の著書はいつだってそうだ。
誰にも真似できない非常識なことをしでかしているのに、
高野はすごく庶民的で俗っぽくて、すごく身近に感じる。
これこそ高野秀行が支持される理由だろう。

今回の自転車旅行に関しては、決して誰もが真似できないことではないが、
その分見解や描写の面白さ、そしてユーモアが際立っているように思う。

神に頼って走れ!―自転車爆走日本南下旅日記 (集英社文庫)
高野 秀行
集英社
売り上げランキング: 169139
おすすめ度の平均: 4.0

5 素晴らしすぎます
5 意外な発見
3 神様とともに
5 がんばれ高野
3 「怪魚ウモッカ格闘記」の後日談みたいな感じで

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サイクリング・ブルース 忌野清志郎

Posted 11月 21st, 2009 by kzmr and filed in 忌野清志郎

前半は忌野清志郎の自転車愛が濃縮されたフォトエッセイ。
自転車旅行をした各地でのスナップ写真とそのときの思いが綴られている。
後半は自転車関連グッズの紹介や準備の方法などが解説されており、
実際に忌野清志郎が辿ったルートも詳しく記載されている。

本書を紹介するには、まず冒頭の手書きの詩を引用したい。

自転車はブルースだ。
クルマや観光バスではわからない。
走る道すべてにブルースがあふれている。
楽しくて、つらくて、かっこいい。
憂うつで陽気で踊り出したくなるようなリズム。
子供にはわからない本物の音楽。
ブルースにはすべての可能性がふくまれている。
自転車はブルースだ。
底ぬけに明るく目的地まで運んでくれるぜ。

こんなにかっこいい詩を作れる人は清志郎をおいて他にいない。
本書は清志郎ファンだけでなく自転車ファンの心もがっちり掴むだろう。
LSD(ロング・スロー・ディスタンス=長い距離を、時間をかけて、じっくり走る)な自転車旅に誘われる一冊。

サイクリング・ブルース
忌野 清志郎
小学館
売り上げランキング: 3796
おすすめ度の平均: 5.0

4 「生まれ変ったら、サラリーマンになりたい」
5 ここにも清志郎さんのメッセージがある
5 写真がいい感じ♪
5 様々な楽しみ方のある本です。
5 第2刷ありがとう

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